楽器紹介
楽器紹介
各チームで使用している主な楽器を紹介します。
「アンクロンチーム」
アンクロン
竹独特の素朴でやわらかな音色が特徴のアンクロンはインドネシアのスンダ地方発祥の竹製民族楽器です。
当初は五音階しかなく、宗教儀式や地方の祭りで使われていたようですが、1937年、Daeng Sutigan氏 によってドレミ音階のアンクロンが考案され西洋音楽も自由に演奏できるようになり、現在はインドネシア の教育楽器として普及するに至っています。
アンクロン1本につき1音が対応し、音の数だけアンクロンが必要です。
リーオでは、音の違うアンクロンをハンドベルのように分け合って持ち、各自の担当音を鳴らす演奏方法を とっています。
メロディの流れが途切れないように、音を重ねる・つなげる。
全員の心をひとつにして、ひとつの曲を完成させます。
アンクロンの演奏風景。一人 3~6本を持って演奏します。
コードアンクロン
見た目はアンクロンと同じだが、コード専用のアンクロン
通常のアンクロンより音数が多く、少し大きめ。
ガンバン
アンクロンと同じ竹で作られた鍵盤楽器。
通常の鍵盤楽器とは違い、全音・半音が一列に並べられている。
アンクロンとの相性が良く、主に伴奏を担当。
全音と半音が一列に並んだガンバン
西洋風に改良されたガンバン
ベースガンバン
太い竹を吊るし、大きなマレットで叩いて演奏する。
同じインドネシアの民族楽器「ジェゴック」に音が近く、うねるような低音が出る。
「スティールパンチーム 」
ドラム缶から作られた打楽器、スティールパン(スチールドラム)は、カリブ海に位置するトリニダード島とトバゴ島からなる島国、トリニダード・トバゴ共和国で生まれました。
カーニバルには欠かせない楽器で、現地では愛着をこめて「パン」と呼ばれています。
民族楽器の中でも圧倒的に種類が多い打楽器は、木の実や動物の骨や皮などの自然の素材を使い、長い歴史を持つものが多くありますが、スティールパンは、 19世紀末にトリニダード島で石油資源が発見されて以降、人々の身近にあった、石油を入れるためのドラム缶を利用して、20世紀に生まれた新しい民族楽器です。
スティールパンは、輪切りにしたドラム缶の底の部分をまず中華鍋のようにへこませ、いくつかの面に区切って音階を作り、この面を、先端にゴムの付いた2本のスティックで叩いて音を出します。
面の大きさやへこみ具合によって、それぞれ違った高さの音が出るため、スティールパンひとつでもメロディーを奏でることができます。
また、スティールパンには音域や役割の違いで様々な種類があります。
そしてソロでの演奏はもちろん、他の楽器とバンドを組んだり、さらに、トリニダードトバゴで毎年カーニバルの時期に行われるスティールパン・コンテストでは、スティールパン100人以上の大編成での迫力ある演奏を聴くことができます。
LEEOでは、高音域でメロディーを受け持つテナーパンから、ベースラインを受け持つベースパンまで、スティールパンのみでの演奏はもちろん、民族楽器オーケストラの一セクションとして、アンクロンなどと、他にないユニークな編成でも演奏しています。
スティールパン
テナーパン
セカンドパン
ギターパン
6ベースパン
チェロパン
スティールパン用のマレット
スティールパンの他、ドラムセットやカウベルなども演奏に加わります。
「パーカッションチーム」
ジェンベ(Djembe)
木をくりぬいた胴に山羊の皮を張った西アフリカの伝統的な打楽器で、結婚式や子供が生まれたとき、お米が取れたときなど色々な行事で使われます。
シンプルな形状とは裏腹に、様々な音色を奏でることができます。
天を翔ける高音、地を這う低音、そして天と地をつなぐ中音と、さらにそれらを組み合わせて様々なリズムを刻みます。
ジュンジュン(DunDun)
ジェンベのアンサンブルには欠かせないベースドラムです。
ドゥンドゥン、サンバン、ケンケニの3つの組み合わせが一般的です。
一方の手でジュンジュンを叩き、もう一方でベルや木を叩きます。
左から ドゥヌンバ(Dununba:低音)、ケンケニ(Kenkeni:高音)、サンバン(Sangban:中音)
立って演奏してますが、椅子に座って演奏するスタイルもあります。